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【書評】LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略①

これから世界は長寿命化の時代を迎える。

高齢化というと負の側面ばかりが取り上げられがちだが、本書では長寿命化の恩恵に目を向け、どうすればその恩恵を最大限享受できるかを論じている。

【前提】

今先進国で生まれる人は50パーセント以上の確率で105歳以上生きることになる。1世紀以上前に生まれた子供が105歳以上生きる確率は1パーセントに満たなかった。こうした変化はゆっくりではあるが着実に進んできた。

これまでの人生のロールモデルは、主に3つのステージに分けられた。大学まで進学し、就職し、定年まで働き、年金生活をする。教育のステージ、労働のステージ、引退のステージ。社会の仕組みも、このロールモデルを前提に構築されている。

しかし、100年ライフではこのモデルは通用しなくなる。一般的な貯蓄率で100年ライフを送ろうとすると、80歳まで働かなくてはならない。今の仕組みで考えると、労働のステージを長くするか、さもなくば引退のステージを少ないお金で切り抜けなくてはいけなくなる。

幸せな100年ライフを送るには、今持っているスキルを磨くだけではなく、余暇の使い方を映画鑑賞やストレス発散の単なるレクリエーションにあたるのではなく、自己投資に当て、複数のスキルやネットワーク構築に当てることで、自分の人生をリ・クリエーションすることが求められる。(この流れは、日本の一部の大企業でも副業を認める動きが出てきていることからも読み取れる)

これまでの人生の常識が大きく変わってくる時代に突入している。

【参考】森下仁丹、第四新卒採用始める

http://www.jintan.co.jp/corp/recruit/daiyonshinsotsu/